Yahoo!対Google

現在、日本国内には、1億1,900万人のインターネットユーザーと820億ドル相当の巨大eコマースビジネスが存在します。日本には、伝統とイノベーションが共存しており、歴史的にはずっと集産主義でしたが、若い世代が社会的慣習に抗うようになるにつれて、次第に個人主義的かつ国際的になりつつあります。近年では、出生児の数が次第に減り、人口減少が懸念される中で、日本製のゲームやアプリ、SNS、検索エンジンが世界で幅広く使用されています。

日本国内の検索市場の75%強は、Googleが占めており、Yahoo!JAPAN(検索結果はGoogleがサポート)が20%以上、その他の検索エンジンが残りの4%程を占めています。 

その結果、GoogleとYahoo!JAPAN は、二大検索エンジンとなっており、高度に開発された日本の自由市場経済へのオンラインアクセスを各企業へ提供しています。人口が減少しているとはいえ、依然として、日本は名目GDP で世界第3位、購買力平価で第4位の経済大国なのです。

こうした大規模な日本国内市場へ参入できるよう、当社では現在のトレンド、市場シェア、GoogleとYahoo!JAPANの類似性と違いなどを調べており、御社がその両方について最適化を行い、デジタルプレゼンスを最大化できるようサポートいたします。

日本の検索市場が独特である理由

海外のほとんどの市場では、単一のプラットフォームが検索エンジン情勢を支配している(通常90%)のに対して、日本国内のインターネット消費者はGoogleとYahoo!JAPAN の二つを選択しています。

別の言い方をすると、Googleは世界共通のプラットフォームを確立し、世界中の人々が地球規模の知識の貯蔵庫にアクセスできるようしている一方で、Yahoo!JAPANは、同じテクノロジーを使って日本国内の消費者のみに情報を届けているのです。

日本国内の検索市場から恩恵を受けるには、日本国内で最も人気の高い二つの検索エンジン(GoogleとYahoo!JAPAN)の小さいながらも重要な違いについて、よく理解すべきでしょう。

日本国内の検索エンジン市場シェア

日本国内における検索エンジンの人気について見てみると、データの出処によって異なる見方ができることに気がつくと思います。たとえば、2019年のGoogleとYahoo!JAPAN の月間平均トラフィック量は、それぞれ27.6億と20.9億でした。その差わずかであり、両者間の市場シェアの格差とは対照的です。

StatCounterによれば、Googleは2020年にデスクトップ機器での検索エンジンシェアが最大で、77.61%を占めました。一方、Yahoo!JAPANは、Yahoo!LocoやYahoo!Newsのような新たなYahoo!ドメインにおけるGoogleアルゴリズムの導入のおかげで、2016年に赤字を削減しています。しかしながら、2019年以降は、デスクトップ上の基本ブラウザとしてChrome を使う国内企業が増えてきたため、Googleのシェアが伸びています。

AndroidとGoogleによるモバイルオペレーティングシステムの急ピッチの開発にもかかわらず、人気モバイル機器のデフォルトのブラウザとしてYahoo!JAPANが過去5年以上、国内のモバイル検索エンジンの市場シェアの1/4から1/3を占めています。